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時刻について

太陽時

太陽時とは，地球の自転に基づいて定められた時刻システムです．太陽時は，地球が 1 回自転する間を 1 日 (24 時間) としています．1 日の長さは，地球の自転速度によって変化します．日常生活における時間感覚の基準として用いられています．

グリニッジ標準時 (GMT)

かつて英国のグリニッジ天文台を基準とした時刻を表していました．GMT は，地球の自転に基づいた時刻です．

国際原子時 (TAI)

TAI は，高精度な原子時計の平均時間に基づいて定められています．

協定世界時 (UTC)

UTC は，高精度な原子時計の平均時間に基づいて定められています．これにより，太陽時よりも正確な時刻を提供できます．UTC は TAI よりも少し遅れる形で定められており，うるう秒の調整が行われます．

タイムゾーン

タイムゾーンは，地球上の経度の位置に応じて設定されています．各地域のタイムゾーンは UTC からの時差で表されます．

時刻の表現方法

含まれる情報と用途により，以下のようないくつかの表現方法が普及しています．

ISO 8601

日付と時刻の表記方法に関する国際規格です．時刻の表現にタイムゾーン情報を含めることができます．これにより，世界中の時刻を統一的に表現できます．

RFC 7231

時刻を GMT タイムゾーンで表現する，日付と時刻の表記方法に関する国際規格です．

Unix Epoch

Unix Epoch の基準時刻は，1970 年 1 月 1 日 0 時 0 分 0 秒 (UTC) です．この時刻を起点として，時間の経過を秒数 (またはミリ秒) で表します．Unix Epoch の時刻は，常に UTC で表現されます．タイムゾーンの情報は含まれていないことに注意が必要です．

日本の時刻

日本標準時(JST)は，UTC+9 時間のタイムゾーンに属しています．西暦で表現することが多いですが，元号を使用する和暦表示も用いられます．この機能では和暦に対応していません．

JavaScript の時刻

JavaScript では，Date オブジェクトを利用します．内部では，Unix Epoch を内部的に保持しています．これは，Date.prototype.getTime() 関数で利用できます．　Date オブジェクトは，ユーザーのタイムゾーンに合わせて時刻を表示できます．

JavaScript で Unix Epoch を扱う

const t = new Date(0);
t.toISOString(); // '1970-01-01T00:00:00.000Z'
const u = new Date(3600_1000);
u.toISOString(); // '1970-01-01T10:00:01.000Z'

変数 t は Unix Epoch 時刻 (1970 年 1 月 1 日 0 時 0 分 0 秒 UTC) を表しています。変数 u は Unix Epoch の基準時刻から 3,600,000 ミリ秒 (= 1 時間) 経過した時刻を表しています。 Date.prototype.toISOString() 関数を使用して，正しい時刻であることを確認できました．

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